営業時間
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カフェ営業時間 10:30~21:00
土日祝日 10:00~21:40
カフェ営業時間 10:00~21:40
※カフェL.O.は最終回上映開始時
※各作品については上映スケジュールをご確認ください。
※上映時間は季節により変更する場合があります。
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プラネタリウム
アカデミックな内容にとどまらず、アーティスト/声優/俳優とのコラボを通じて星空の魅力を提供するプラネタリウム作品。
上映期間
上映期間
2021年5月28日(金)~
上映期間
2021年5月28日(金)~
星を愛した作家・宮沢賢治の傑作「銀河鉄道の夜」を、映像クリエイターKAGAYA氏が鮮明に再現した作品。
国内をはじめ欧米・アジアといった累計100館を超えるプラネタリウムで上映され、観客動員数100万人突破という金字塔を打ち立て現在も動員記録を更新中。
ビジュアル化困難といわれた「銀河鉄道の夜」の幻想世界を徹底考察し鮮明に再現した本作品は、ドームいっぱい360°に広がる銀河のパノラマ風景が天空の汽車に乗車したかのような夢の体験をさせてくれます。
さあ、ほしめぐりの旅にでかけよう。
何度でも。
2021年10月にオープンした満天NAGOYA(名古屋)と、2022年3月にオープンしたプラネタリアYOKOHAMA(横浜)は、日本初のLEDドームシステム「DYNAVISION®-LED」によるプラネタリウムドームシアター。
「DYNAVISION®-LED」は、現在主流となっているプロジェクターによる投映⽅式とは異なり、⾃発光するLED素⼦を利⽤した映像システムです。このシステムの最⼤の特⻑である⾼輝度、広⾊域により、今までにない臨場感と美しい星空を体験することができます。
映像美で高い評価を集めるKAGAYA氏の世界を、LEDドームで完全再現。かつてない「銀河鉄道の夜」の世界をご堪能ください。
子供のころ、母親が1冊の本を買って読み聞かせてくれました。これがわたしと「銀河鉄道の夜」との出会いです。わたしはこのお話が大好きになり、天を流れる銀河の描写にわくわくしながら自分で何度も繰り返し読みました。日常の風景とはちょっと違った、この光る星空の野原の風景を、文章を頼りに想像するのが楽しかったのです。そしてわたしはこのころから星の世界にも強くひかれていきました。わたしは「銀河鉄道の夜」の世界で遊んでいるうちに、想像力を養えたのかもしれません。そして天文趣味へも導いてくれたのでしょう。このように子供のころから想像していた「銀河鉄道の夜」の景色を、目に見える形で表現したいと思い始めました。それもあやふやな印象ではなく、目の前に本当に広がっているかのようなはっきりとした形で。それはわたしの探求心というか、この物語には本当にどんな景色が書いてあるのか見てみたいと思う強い興味なのです。宮沢賢治さんは、大正時代の花巻の風景を見て育ちましたから、そこに1つの原風景があると考えました。古い資料にあたったり、現場に何度もおもむいて、風景を体感しました。また当時花巻で賢治さんが乗ったものと同じ汽車に乗車体験もしました。取材でも特に楽しかったのは当時花巻を走っていた岩手軽便鉄道の廃線跡をたどったことです。昔鉄道があったところにはレンガの煤けたトンネルや橋の跡があったり、道路になってもその軌道がゆるやかなカーブを描いていたり。野原に敷設された線路の枕木の間に花が咲いているだけでわくわくして1日そこでゆっくりしたい気持ちになりました。
そしてもう1つの原風景は星空。賢治さんはほんとうに星空が好きだったんだと、同じ星好きのわたしは強く感じます。天の川の微妙な光りを観察して地形に置き換えたらきっとほんとうにあのお話の風景になりそうだと思えるのです。そんな感覚を大事にして作品制作に取り組みました。銀河鉄道が走る野原には、無数の三角標が立っています。これは銀河鉄道の世界の上空からみると、ちょうどわたしたちが星空を見たときに見る星座の形に並んでいます。同様に銀河も上空から見ると天の川に見えるはずです。わたしはコンピューターを使い、何千という三角標を仮想世界の野原に並べ、汽車の視点での風景を再現してみました。そこにはほんとうに原作文のとおりの風景が現れました。制作にあたって、わたしは原作をバイブルにしています。疑問にあたったときは必ず原文を読み返します。ある日、原稿の資料を見ていましたら原稿用紙の片隅に、「要挿画」というメモ書きがありました。これは賢治さんが「銀河鉄道の夜」を出版するときに挿絵を入れたいということのようです。わたしはこれを見て、自分のやっていることが賢治さんにも喜んでもらえるのではと安心しました。わたしの「銀河鉄道の夜」の絵創りは完成していません。これからも制作を続けます。わたしはこのままずっと銀河鉄道に乗っていたいのです。
1896(明治29)年、岩手県花巻市に生まれる。学生時代から短歌、さらに童話や詩など数多くの作品を創作。農学校教師を経て、農業指導に献身するが、1933(昭和8)年、37歳の若さで永眠。生前に出版されたのは「春と修羅」「注文の多い料理店」の二作品のみ。没後、評価が高まり「風の又三郎」「セロ弾きのゴーシュ」など、さまざまな作品集が刊行される。生前10年間にわたって推敲された「銀河鉄道の夜」は、賢治が亡くなった病床の枕元に未完の原稿として残されていた。
宇宙と神話の世界を描くアーティスト。プラネタリウム番組「銀河鉄道の夜」が全国で上映され観覧者数100万人を超える大ヒット。一方で星景写真家としても人気を博し、ベスト版写真集『Starry Nights—The Best of the Best』等を刊行。写真を投稿発表するTwitterのフォロワーは約85万人。
天文普及とアーティストとしての功績をたたえられ、小惑星11949番はkagayayutaka(カガヤユタカ)と命名されている。
花巻イーハトーブ大使。
1977年生まれ。学生の頃よりバンド活動、作曲を開始。現在は映画やCM、アプリ、演劇、プラネタリウムなどに楽曲を提供中。これまで9枚のアルバムCDとピアノ楽譜集2作品を発表。各種イベントやコンサートなどでピアノ演奏も行っている。
岩手県出身。人気・実力を兼ね備えた本格派声優。同郷の宮沢賢治作品には幼少時より親しみ、格別な思い入れを持つ。数多くのアニメ作品で活躍する一方で、宮沢賢治作品を表現することを自らのライフワークと位置づけ、各所で精力的に朗読会を開いている。本作品では、賢治の独特な世界観を十分に表現しつつ、ナレーションも含めた登場人物すべてを見事に演じ分けている。
主な出演作は、アニメ『半妖の夜叉姫』(珊瑚)、『鬼滅の刃』(竈門葵枝)、『かぎなど』(坂上智代)、『ハートキャッチプリキュア!』明堂院いつき(キュアサンシャイン)、他多数